2013年3月29日金曜日

年末に寄せて


12月9日から始めたこのブログも、相当数のアクセスになり、
直接関わりのない教育関係の方からも、御意見もいただくようになりました。

ただし、地元の方からは賛否両論。
「学校が良くなれば」という思いで注視されている方、
「こんな事なら、何かあっても、家は泣き寝入りする」と絶望的に見ている方。
当の本人である私も、こんなに大事になるとは思っていませんでしたが。

そもそもの始まりは、
「若い教師の非違行為を、学校監督責任者が指導・監督してほしい」という事と、
「部活のボールは、学校が用意するものでは?」と、
こう問いかけただけです。

それが、不実な対応の積み重ねで、話がここまで膨れ上がり、
学校という善意の団体に、
我が子がこれほど傷つけられるとは想像もつきませんでしたし、
教育行政だけでなく、地方行政までを巻き込み、
挙句は、市長や知事に話すハメになるなどとは、
学校管理職に期待をしていた、初夏のあの日には、夢にも思っていなかった。
私も「校長」「教頭」という立場には、優れた人間が就いて、
職責を全うするものだと思っていたのです。

こんな学校体質を知り、「学校と語り合う事」をやめた父兄も多いようです。
それが、子供達にとって「不幸な事」であるのか、
「学校などアテにせず自分の子供は自分が守る」と思うのが逆に幸せなのか、
どちらが正解なのかは、わかりません。

しかし、「学校などアテにならない」と父兄が思う事は、
教育行政的には、あってはならない事。
そのあたりの改善は、やる気さえあれば、簡単な事に思えます。

教育委員会や学校が、父兄と教育というパートナー・シップを築く事は、
当たり前であり、とても重要な事。
「常識のある教育関係者」諸氏には、この封印(?)されているシステムを、
今後、前面に出していただきたいと、切にお願いしたいと思っています。

今年は全国的に、学校関係の事件が多く、
県内の教員の不祥事はもとより、大津の事件なども明るみに出ました。

息子の件でも、地方行政から孤立した教育行政と、
教育行政内部で、機能していないレイマン・コントロールなどが、
よくよく理解できましたが、理解するだけでは終わらせてはならず、
「行政をいかに機能させるか」
これを念頭に入れて、来年も諸問題に当たっていきたいと思っています。

私は今まで、「教員は勉強だけ教えていればよろしい」という考えで、
「教師はサラリーマンと同じ」と考えていましたが、
この件で学校と関わり、「教員」という人々を観察する中で、
「教師は聖職である」と、凛とした姿勢の教師が存在する事や、
その反面、「教育的配慮などおかまいなし」という教師もいるという事もわかり、
自分自身、勉強する事も多かったように思います。

長引くトラブルの渦中にあると、ともすると精神を病みがちですが、
子供を守ると同時に、これも、自分の人間としての修業であり、
社会勉強であると自身に言い聞かせて、事に当たっています。

ひとつ救いが、最近では、「軽い気持ちで、体罰を行っていた教師」の言動も、
「慎重になってきた」と、学校関係者から聞いた事です。

そういう意味では、現時点でも、このブログは公益にかなったと言えると思い、
来年も引き続き、「国の教育制度の在り方」「学校現場の実態」「教育行政の立ち位置」
などに、疑問や提言を投げかけていこうと思っています。

文科省の「学校評価制度」を、いびつな形で捉え、
このような、「子供の人権侵害」が行われているのは、本校だけではないかもしれません。

奈良市三笠中学いじめ事件のように、
「政治も行政もアテにならないので、保護者側が教育改革をする」
と、司法に訴えている父兄も、全国では少なくありません。
私も微力ながら「理想の教育の場」を実現する手伝いができればと思っています。

お電話、各メールを下さった方々においては、感謝の念に堪えません。
この場を借りて、お礼申しあげます。

教育現場の大幅な改善を祈りまして、今年、最後の更新とさせていただきます。

良いお年をお迎えください。

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