2013年3月29日金曜日

助けを求めて


この頃の息子は、
「味方はママと先生(担任)しかいない、大人は誰も助けてくれない」
と、非常にネガティブな考えを持つようになっていました。

学校に行けていなくても、午前中は、ドリルなどで勉強し、
午後は近くのコートに、バスケットの練習に行き、
夜は、DVDを見たり、ネットしたりと、こんな生活を送っていました。

この頃の息子のパソコンの接続履歴を見ると、
いじめ関係や、差別関係の事を自分なりに調べていたようです。

そして、知事に会いたいと言い出しました。
いきなり、知事と言われて驚きましたが、理由はこれです。

~長野県のすべての子どもたちへ~

"いじめを見逃がさない長野県"をめざす共同メッセージ
長野県知事  阿部守一


長野県に住んでいるすべての子どもたちに伝えたいことがあります。
私たちは長野県からいじめをなくしたいと本気で考えています。
いじめられている子どもがいたら、全力でその子を守りたいと思っています。
 
いままで、私たちおとなは、いじめられた子どもたち、いじめてしまった子どもたち、いじめを訴えてきた子どもたちの声や気持ちを、十分に受けとめきれなかったことがあったかもしれません。
 
いじめられるのは、その子が悪いからではありません。
いじめられていい人なんて誰一人いません。
私たちは、いじめを絶対に見逃してはいけないと思っています。
 
 いじめをなくすためには、みなさんの協力がどうしても必要です。
 あなたが、いじめを見かけたら、また自分がいじめを受けたら、勇気を出して、できるだけ早く、誰か身近なおとなに相談してください。
 
あなたの声をちゃんと聴くことができるように、私たちは、これから一生懸命に努力します。
自分のつらい気持ちをわかってくれるおとなが見つかるまで、絶対にあきらめない
でください。あなたが困っている時に、必ず助けてくれるおとながいるということを、どうか信じてください。

 みなさんが直接相談できる電話を用意して待っています。どんなことでもかまわないので勇気を出して電話してください。

● こどもの権利支援センター  026-235-7458 または
● 24時間いじめ相談電話   0570-078310


これを読んで、知事なら助けてくれると思ったのでしょう。
私も、県庁HPにて、知事の在庁予定を見てみましたが、
なかなかお忙しそうで、個人の為に時間を取るなど無理だろう・・・と思いました。

教育委員会以外に、市に相談機関はないものか・・・。
そして、見つけた「市長と語る会」

市長・・・。
新庁舎建設の件などで、今、「市民ともめている人」というイメージです。

息子に、
「こんなのあるよ、個人的に話すのは無理だから、人前で話す事になるけど、
こういう所で喋れる?」
「えええ・・・何百人来るの?緊張しちゃって話せないかも・・・」
「なら、一番前の市長のまん前に座ればいいじゃん。
他の人が目に入らなければ緊張もしないよ」

息子は、前日までに、簡単な原稿を書き、「語る会」に備えました。
「学校は、暴行を行った教員を擁護して、僕を差別・排除する」と、
このようなむずかしい言葉ではありませんが、こんな内容です。

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