2013年3月29日金曜日

校長になる(1)


校長になるためには、2つの試験に合格する必要があります。 
1つは教頭試験。もう1つは校長試験。 
各都道府県によって、年齢制限などが設けられていますが、
長野は、年齢制限はないようです。
試験内容は、論文と面接だけで、学科試験などのテストはないそうです。 

最近の校長試験での論文テーマの一例ですが、

「我が国の将来を展望し,次代を担う子どもたちにどのような力を身に付けさせたいと思いますか。校長としての見解と抱負を述べなさい。」

小論文は、

「保護者や地域の信頼を得るために,積極的な情報提供が必要です。
校長として留意しなければならないことを述べなさい。」

「教育公務員の服務義務について法規に基づいて述べなさい。
また,服務監督について校長として留意することを述べなさい。」

この程度です。

この試験に合格して得られるのは、「資格」のみ。 
実際には、誰かが定年で辞めるなどして、空きが出なければ、
いつまで経っても平教員のまま。 

ここで物を言うのが、コネクション。
常日頃から教育委員会と仲良くしていたり、先輩の校長と仲良くしておく。

校長職をやると、定年後は天下り。 

天下り先は、地方によって様々ですが、
例えば、わかりやすい所で言うと、「修学旅行費用」
普通に学校で積立てすれば良いものを「旅行会社」に積み立てる。
それによって旅行会社は、
一校について何百万という「融通」できるお金を持てる事になる。
これはほんの一例ですが、民間企業に便宜を図る事により、
天下り先を確保できるというシステム。

なので、私は積立はしません。
旅行前に、一括払い。

こういう、水面下の謎のシステムが、学校制度にはまだまだたくさんありますが、
それは後に譲るとして、校長が不祥事を起こすと、
その校長が後ろ盾となって、出世路線に乗せた教員も共倒れ。

なので、不祥事を起こしそうな「校長」の下についてしまった場合、
部下の教員も、こぞって隠蔽に加担しないといけなくなるシステムが生まれる。

子供が親を選べないように、部下も上司を選べない。
上を目指す教員にとって、上司を見極めないと、人生に関わる。
しかし、上司はあてがわれるものなので、
これは、もう運が悪かったと思って諦めるしかない。

カンニングのリスクを犯してまでなりたい校長職。
一度手にした校長職を、むざむざ手放すような事をする校長が多いなら、
全国の「校長待ち」の人は内心では、大喜びでしょう。

10月の記事です。

 小学教頭 校長試験"ラストチャンス"でカンニング…

北海道教育委員会は3日、上川地方の小学校教頭の男性(57)が校長の登用試験でカン二ングをしたとして、停職3カ月の懲戒処分とした。教頭は退職願を提出しており、道教委は受理する方針。登用試験を受けるのは4回目で、年齢から今回が最後の機会だったという。

 道教委によると、教頭は9月8日、旭川市で行われた学校長採用候補者選考の論文試験で、資料の持ち込みが認められていないのに、自作の論文を縮小印刷した紙2枚を持ち込んで試験中に見ていた。見回っていた職員が不正を発見。持ち込んだことを認めた。


その他、この1年で、絶句の校長・教頭の不祥事記事がたくさんあります。
こちらも耐性がついてしまって、飲酒運転や公金横領くらいでは驚きませんが。

子供達の積み立てで住宅ローンを払っていた校長。
お金をコピーして、子供の集金袋の現金とすり替えた校長。(もう馬鹿としか・・・。)
父兄と恋仲になってしまって、免職された校長。

・・・これは、行く末が気になってしまいました。
仕事ダメにしてでも、会いたいとか、純愛過ぎる。
でも、生徒の卒業まで待つって事ができなかったのかな。

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