2013年3月29日金曜日

暴行を容認する異常性


大阪市の橋下徹市長は12日、市立桜宮高校のバスケットボール部顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた翌日に自殺した男子生徒(17)の自宅を訪れ、 
「命を奪ってしまったことに釈明の余地はありません。僕自身も含め全て行政側の責任です」と遺族に謝罪した。 

 弔問後、記者団に明らかにした。また、橋下市長は自らが高校時代にラグビー部に所属した経験から、 「気合を入れるのにたたくことはあり得る」などと発言をしてきたことについて、「考え方を改めないといけない。反省している」と話した。 

 また、生徒の自殺後、学校が実施したバスケ部の生徒と保護者へのアンケートの回答に「部活を早くしたい」 「顧問の指導を受けたい」などの言葉が並んでいたことを明らかにし、「ちょっと異常。冷静になってほしい」と呼び掛けた。【林由紀子】 

毎日新聞 1月12日(土)19時42分配信 


「部活を早くしたい」 「顧問の指導を受けたい」
確かに異常です。

本当にそう思っているならば、
すでに、「共依存」という症状が出てきているのではないでしょうか。 
DV(ドメスティックバイオレンス)によく見られる、暴行をする夫でも愛情があるという、
あの一般常識では理解できないマゾヒスト的発想。
チームメイトが顧問にひどい暴行を受けて、腫れた顔のまま死を選んだのに、
「部活動がやりたい!」と言っている異常な人間たち。

どういう洗脳すると、ここまで人の死に鈍感になれるのだろう。
こういう件を聞いて必ず思い出すのが、カルト宗教・オウム真理教です。
オウムに破防法を適用されるという時に、
洗脳された信者が、「麻原尊師は間違っていない!」と叫んでいた事を思い出します。
誰もが、信者に対して「何かが欠落」していると思ったのではないでしょうか。
普通の常識から考えたら、暴行擁護の父兄は、これと同類にしか見えない。

現場を知っている生徒達の考えは、父兄とは違い、
もっと切羽詰まっているのではないかと、思います。
暴力という序列による差別の中にいれば、教師に取り入ろうと行動するのは、 
彼らが生きるために、恐怖支配によって「体に覚えさせられた」
習性として心身に植え付けられているのかもしれない。 

過酷な暴力を見せ付けられ、自殺者まで出た恐怖を覚えながら、
自分が次の犠牲者かもしれないと、
自分の活動する環境の「淘汰圧」を無意識に考えてしまい、
今回の事件の意味を考えるより、 まず自分の身を守るために必要な行動を取る。
その自己防衛本能が、
「早く部活を再開してほしい」と言わせているのではないでしょうか。
可哀想な限りです。

生徒達のそんな日常を考えるにつけ、あまりにも酷い環境が放置されていると現実を
社会がどうにかしていかなければならないと強く思います。 
「学校」「教育委員会」「教員」などという、
体裁ばかりを繕う異常な人間達には任せておけません。

今回の件も、教育委員会と学校は、非常識極まりない。
その暴行犯の指導の可否以前に、もう亡くなってしまったのだから、
「間違っていた」で確定です。
父兄からも、地獄に堕ちろコールが起きるならまだしも、
教師擁護の声が上がるなど甚だ理解不能。
愛情があろうがなかろうが体罰をした時点で、教員免許は剥奪するべきである。

全国の父兄が、対岸の火事ではなく、真剣に冷静に考える時に来ていると思います。
体罰・暴行教師を容認している生徒達は、だいたいが以下の通り。

深く考えない子供=自己発奮できる能力がない → 
外的暴力の刺激で少々の成果を出せる → 
よって、暴力は愛、顧問は正しいという異常思考に陥る。 
↓ 
心理学では暴力を受けると自尊心を傷つけられ、精神が壊れるとしているが、 
自己防衛のため、「これは愛なんだ」と無理やり自己錯誤し暴力を肯定する。 
暴力がないと成果を出せないとの条件反射がプログラムされ、以後は暴力を肯定、
或いは自分から望むようにもなる。 
↓ 
自己発奮できる能力がある、考える能力のある普通の人間は、 
暴力を嫌ってクラブから辞めるか、暴力をやめさせるよう行動する。→差別・排除。
残りは暴力賛成の思考機能不全の人間だけとなり 、
そこでは暴力は便利で効果があり「正しい指導」となる。 
↓ 
自分がそれで多少の成果をあげれたので、自分の子どもにも体罰。
DV男がほとんどが親から体罰を受けているの同じ構造。

暴行・体罰を平気で行う教師も、こういう事件を起こす教師も、
普段の生活でも、自制心がきいていないと思われる行動を裏付ける証言も多いので、
成長過程にもなんらかの問題があるのではないでしょうか。

「怒り」の感情がコントロールできないのは、思春期まで。
大人になっても、感情の抑制できない人間は、
前頭葉か松果体に損傷がある場合が多いそうです。
幼い子供の脳は、鍋に入れたお豆腐のようなもの。
幼少期から、親や周りの者に叩かれていれば、脳は簡単にダメージを受けます。
教員採用時に、精神の鑑定などはできないものか。

この被害者叩きや、暴行教師の擁護は、私には他人事ではありません。
ここの部活とも、共通したものを感じました。
1人の生徒が暴行を受けて、親が顧問に疑問を呈すると、
学校・父兄共に、顧問を擁護し、暴行をされた息子の方を排除にかかる。
それが、世間に通ると思っている異常性。

この、差別と排除を、社会と裁判所がどう判断するか。
判決を下されなければ、自分達の取った行動が理解できないらしいので、
この件も法廷に委ねていくことにしました。

人の「死」や「痛み」に対して鈍感な人間が多い事は残念な事です。
ネットでは、極刑に処せ!という署名が始まっています。
私も名を書きました。

今後、国会でも、教師不祥事の懲戒処分の甘さは、
緊急に話題になっていくことでしょう。
息子の件は、この騒動以降、県内では初の暴行での懲戒になる事と思います。
その前に、また、暴行・体罰事件をやらかす馬鹿教師が出れば話は別ですが、
さすがに、桜宮事件の後では、不心得教師達も自粛をすることと思われます。
それが、継続すれば良いのですが。
PTSDは傷害罪なので、そちらも追加の罪として断罪していただく。

どんな事件でも、表に出てくるのは「市教委」ばかりですが、
本件では、該当教員以外にも、監督責任者の処分が軽かった場合、
「人事権」を持つ、「県教委」の「任命責任」も問うつもりでいます。
そして、地方公務員法違反に関しても、聞いてしまった以上は、
調査責任があるはずなので、うやむやの放置はさせません。

今、桜宮の教師は、「気持ちが不安定で話ができない」そうで、
マスコミには出てきていません。
この方のロジックでいくと、数十発殴れば「気合い」が入って話せるようになるのでは?

やりたい放題の非違行為の後に、「話ができない」と逃げ回るとは、
「恥を知る」気持ちも無いようです。

話ができないと次は弁護士でしょうか。
腐った教員の思考の方向性は同じです。

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